かねまる農場のこだわり

かねまる農場では、きれいな水とおいしい空気の贅沢な環境の中で、こだわりの飼料を与え丁寧に肥育し、朝どれの新鮮な鶏を最良の状態で出荷しています。

霧島連山を臨む都城市の豊かな環境
霧島連山を臨む都城市の豊かな環境

きれいな水、おいしい空気

宮崎県の南西部、広大な都城盆地の一角にあり、霧島連山を間近に臨む都城市高崎町にかねまる地頭鶏農場(以下、かねまる農場)はあります。高崎町は環境省による全国星空継続観察で「星空が美しいまち・日本一」に幾度も輝いたことがある、自然環境に恵まれた場所で、まちを流れる大淀川の豊かで清冽な水の恩恵を受け、米や野菜の栽培も盛んで、地域農業の中心を担っています。

みやざき地頭鶏は、検査に合格した認定農場のみが雛の供給を受けられる仕組みになっています。認定農場の一つであるかねまる農場には、毎月1,000羽のほどの雛が導入され、最初の4週間は育雛期間として温度や湿度が管理された室内で、成長後は鶏舎で放し飼いにして育てます。どの時期においても鶏にできるだけストレスをできるだけ与えないことが大切です。人里から離れ、騒音もほとんどない、農場周辺の穏やかな環境は、きれいな水や空気と相まって健康な鶏を育てるのに好条件となっています。

ネッカリッチを添加した飼料
ネッカリッチを添加した飼料。画像に写る黒い部分がそれに当たります

こだわりのエサで最高の鶏を

おいしい肉質の鶏を造るため、「地頭鶏」を原種に、十数年に渡り改良を重ねて誕生したみやざき地頭鶏。柔らかさの中にも適度な歯ごたえがあり、旨みが詰まった肉に仕上げるには、品種、飼育環境と同様、飼料(エサ)が重要となります。

かねまる農場では、みやざき地頭鶏専用に開発された配合飼料に加え、独自に「ネッカリッチ」を添加しています。ネッカリッチとは、シイやカシなど常緑広葉樹の樹皮を低温で蒸し焼きしてできた木炭の微粉末に、木酢液を配合した飼料のことです。簡単にいうと「炭」です。炭のもつ抗菌作用で病気・ストレスへの抵抗力が高まり、肉質が改善されるなど好影響があることが証明されています。

さらに最近では、竹笹をパウダー状に粉砕、発酵させて作った「笹サイレージ」の使用に鶏農家としては初めて着手しました。笹サイレージは、牛や豚の飼料として、肉質やうまみが向上することが報告されており、放置竹林の解消など環境保全の点からも注目されています。鶏の飼料として与え始めて以来、肉にコクと旨みをより感じられるようになり、確かな手ごたえを感じています。今後も常に改善改良を続け、最高品質の鶏を目指します。

最良の状態で出荷し、皆様へお届けします
最良の状態で出荷し、皆様へお届けします

新鮮な鶏を最良の状態で出荷

みやざき地頭鶏はオスで120日、雌は150日と一般的なブロイラーの約3倍の期間をかけて飼育し、十分な大きさになると出荷となります。かねまる農場では、自社に処理施設をもち、捕獲した鶏をその日にうちに解体加工し、出荷しています。処理方法については、一般的なブロイラーが脱羽し、内臓を摘出した後、冷却して解体する「中抜き方式」を採用するのに対して、脱羽後に外側から肉をはぎ、最後に内臓を残す「外はぎ方式」を採用しています。「外はぎ方式」は、鶏肉を皮膚で覆ったまま冷却するので、鶏肉に水分が入りにくく、ドリップ(肉汁)が抜けにくいため鮮度が維持できます。また皮に付着した菌に触れずにすむため、生体への汚染を減らすことができます。

このように解体加工した鶏は、県内を初め、大阪や兵庫など関西方面へ出荷。出荷した翌日には、炭火焼きなど飲食店のメニューとして並びます。